福祉機器と移乗について

NO IMAGE

こんばんは^^
いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今日は、僕がこだわりを持ってる移乗について持論を書いてみようと思います。

ノーリフトについて

まず。
僕はこれから人力での移乗について書くんですが、そうするとどうして「ノーリフト」って言葉とぶつかってしまうんですね。
なので先に書いておきます。

ノーリフト=人力のみに頼らない移乗、適切な福祉用具の使用による移乗
って考え方で間違いないと思うんですが・・・。
いや、ごもっともなんですよ。

そもそも、人体は人を抱えるようにはできてないですから。

どれだけ移乗にこだわろうと、武術から動きを取り入れても、ボディメカニクスを学ぼうとも。
体に負担は必ずかかります。
そこを機器によって軽減できるっていうのは、すごく助かるし、介護職員の身体的な負担が軽減されるのは良いと思います。

別に「道具に頼らずに自分でなんとかするんじゃい!」っていう頑固オヤジなわけではないですw

でもね。(やっぱ頑固じゃん)
それでもいくつか気になることがあるんですよね・・・。

機器を使う際に怖いなと思う事

介護職に就いた時、ほとんどの方が施設内外で移乗について誰かから教わると思うんですね。
もし、教わらなかったとしても本やネットで調べるとか。

で、そこには基本的な方法と注意点って書かれてると思うんですよ。
たとえば、麻痺側にどういうリスクがあるか。とかね。
それを無視した移乗をすると人間(介助者)の筋力では、かなり厳しいと思うんですね。
割と無理やりでないとできないはずです。
そうすると、辛いから方法を考えるか、最悪、腰を痛める。

だけで、例えば力を補助する系の機器を使ってできちゃうとしたら・・・。

介助者は基本的な移乗の技術を学ぶ機会なくなりますよね。
それだけならまだしも、その無理は利用者にいきます。
結果として痛かったり、最悪ケガに繋がったり・・・。

なので、最低限の技術を身に着けた上で使ってもらいたいですよね^^;

スライディングシートにしたってそうです。
すんごい大人数でひこずってるの見たことありません?^^;

あとで、こっそり本人に聞いたら「怖いし、痛かった」って。

それじゃ道具使っても意味ないですよね。

正しく使うためには最低限の知識と技術が必要ではないでしょうか?

山間部の恐怖

それとね。
道具、機器って万能じゃないんですよね。
当然。

電動車椅子にしてもそうなんですよ;;
昔、デイサービスに勤務してた頃なんですけど、すっごい坂道を300mくらい登らないといけないお宅がありまして。
電動車椅子で意気揚々と伺ったわけです。
で、いざ登り始めて坂のピークに差し掛かった時に電池が切れる(充電はフルだったので、劣化と思われる)。
あるあるじゃないですか?w
そうなると、もう重いだけの車椅子ですよね・・・;;

それに、僕の暮らす呉みたいに山間の土地には、そこならではの悩みが多くあります。
例えば山の斜面に沿って家が建てられているので、玄関までに階段(10段~15段)がある家が多いとか。
さっきの例みたいにとんでもない山道(車椅子ですら通れない)の上に家があるとか。

そうなるとね、人力ってどうしてもいるんですよ^^;

だから、考え方としてのノーリフトに関しては異論ありません。
でも、基礎や基本の習得はしておいて損はないし、むしろしてないと危険だと思ってます。

僕の中では、それこそ伝統技能じゃないですけど、受け継いで行くべきものだと思うんですけどね・・・。
やっぱ、古いのかなぁ?w

記事トップ
広島ブログ
PVアクセスランキング にほんブログ村

『心』の日記カテゴリの最新記事