これから介護職員になる、あなたへ。

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こんばんは。
時々、思いついたようにブログを更新する『心』です。

今日は、これから介護施設等で働こうと思っている方や、介護士を目指している学生さんへのメッセージのような内容です。
もちろん、今現在、介護職をされている方もご覧いただけば嬉しいです^^

介護の職場に入ったら

それでは、本題に入ります。
これから介護士になろうという方には、各種学校等で福祉・介護について学んで来られた方もいらっしゃれば、畑違いの学校から新卒で入られる方。
また、別業種から転職されるかたや、同じ福祉でも児童や障がい者支援から転職や、もしかしたら法人内での異動でのなどで変わってこられる方もいらっしゃると思います。
純粋に知識やスキルで言えば、専門の学校で学んで来られた方は多くお持ちでしょうし、社会経験という意味では他業種等を経験された方が多くお持ちでしょう。

でも。
私個人としては、新任職員の方とお会いする際にそこは重要視していません。
なぜかと言うと、利用者さん個人とはみなさん、初めてお会いするからです。
そんなこと、当たり前でしょ。と言われるかもしれませんが、とても大きなことなんですね。

学校で習った様々な事例や、対応方法はあくまでも一般論です。
初出勤の日に出会った、目の前のお年寄りとは、生まれ育った環境も、これまでの背景も、なぜ介護施設にいらっしゃるのかも全て違っています。当然ですよね。
同様に多くの社会経験を積んでこられた方も、これまでに積み上げた人との関わり方がそのまま通用するわけではありません。

一般的なお年寄りたちと関わるのではなく、あくまでも、そこにいらっしゃるお一人、お一人と関係を作っていくのですから。
新しく来られたみなさんは、同一のスタートラインに立っていらっしゃると考えています。

だからといって、ゼロからスタートだから黙って働け!なんて言うつもりはありません。
どうしても、同じ施設で長く働いていると、その施設内での常識に囚われてしまう事があります。
本来、行われるべきでない方法が習慣化してしまって、おかしいということに気付かなくなってしまっている状態ですね。
このことには、外部から来られた方が一番気付きやすい状態にあります。
ですので、みなさんが習って来られた事や、これまで生活してきた中で身に着けた一般常識からかけ離れたことが行われている場合は、本来あるべきでない事が起こっている可能性があります。
例えば、「におい」などがそうですね。
施設に入った瞬間になんだか変なにおいがすると感じませんでしたか?
これ、本来はない方がいい事ですよね。
でも、そのにおいに慣れた職員は、それがおかしいことだと思わなくなってしまってる。
もしくは、仕方ないと諦めてしまってる状態なんですね。

でも、入ってすぐに「この施設はくさい!改善しましょう!」なんて叫ぶのはやめましょうね^^;
その叫びで改善に至る可能性は低いですし、なにより新任職員としてこれからが過ごしにくいことになる可能性もあるので。

ただ、最初に「おかしいな」と疑問に感じたことも、その場でそのまま過ごしてしまうと自分も慣れてしまう。なんてこともあります。
そこでおすすめなのが、自宅にノートを書いておくことです。
職場で業務用に使うものとは違うものを用意して、誰にも見せない自分だけの秘密のノートです。
ある意味、日記のようなものですね。
仕事から帰って、毎日でなくて良いですから、思うことがあったら書いておく。
1か月後、2か月後、・・・半年後、1年後・・・自分で見返したときに、疑問に対して納得できていれば、それでOKですが、もしも、やはりおかしいと感じた時には、それは改善されるべきものであるということですね。
おそらく、そのころには信頼できる職員を見つけることもできているでしょうから、本当に信頼できる相手に相談してみるのも良いかもしれません。

新しく入られた皆さんの目。
それが正しいことも多くあります。
今、目の前で起こっていることが正しいことなのか、間違っていないのか常に感じることができるよう、いろいろな場面をしっかりと見てみてくださいね。

利用者との接し方について

さて、続いてはみなさんが業務の中で最も多くの時間を一緒に過ごすであろう、利用者さんとの接し方について書いていきます。
介護の資格テキストや、介護の仕事について書かれた書籍には「敬意をもって」とか、「尊敬の念を」とかあるんじゃないかと思うんですが。
これ、具体的にどんなことなんでしょうか。

敬語を使っていること?
もちろん、初対面の方で、まして目上の方ですから最初は皆さん敬語で話されると思うんですね。
でも、時間が経つと敬語で酷い事言ってる人もいるんですよね^^;
例えば、「邪魔だから、あっち行ってください」とかね・・・。
だから、敬語であればOKってわけではないですよね。

へりくだって接すること?
これも、私は違うと思うんですね。
皆さんは介護や支援をすることが業務であって、決して召使ではないので。
ただへりくだって、言う事聞いてればいいという訳でもないですよね。

じゃぁ、なんなんだろう。って考えた時に、
・個人として接すること。
ではないかと思うんですね。

いろいろなお年寄りがいる中で、それぞれを個人であると認識し接すること。
それぞれに背景(生まれ育った環境、生活歴、家族構成、既往歴など)があり、それぞれの考え方があります。
それらを知って接することだと思うんですね。

逆に言えば、それらを知らずに、これまでのあなた個人の経験を元に利用者さんに接していけば、それはとても敬意を持って接しているとは言えないのではないでしょうか。
また、例えば「認知症のある人」とひとくくりにして接することも同じではないでしょうか。
それぞれの人がされて嬉しい事、されて嫌なことがあります。
嫌なことをされて怒った利用者さんを不穏だ、介護拒否があると報告する人もたくさん見てきました。

でもね、あなたならどうですか?
自分が嫌な事されたら怒りませんか?

もちろん、個人として見ていればなんでもOKなわけではありません。
あくまでも入り口なのですが、それでも、その入り口を間違ってしまうと、とんでもない場所にたどり着いてしまいます。
だから、敬意をもって接するための第一歩として、まずはそれぞれを個人としてみることを心に留めておいていただきたいのです。

その上で、経験とともに学んでいかれてください^^
いろいろな手法が提唱されており、それぞれに興味深いものですし、完全な正解はなくとも、一歩ずつでも前に進めるはずです。

職員との接し方について

最後に職員との接し方について書いておきます。
最初から私のようにフリーランスで一人で仕事をする方は、おそらくいらっしゃらないと思います。
ですので、初めて介護の仕事をされるということは、周囲に上司や先輩、同僚がいますね?
それら職員に関してなんですが。
1.介護の職場に入ったら で書いたように最初から全てを晒す必要はありません。
まず、よく見てください。
職員としての技能とか、役職ではなく、その人個人を。
一人の人間として信用できるかどうか。
時間をかけても良いと思います。
たった一人でも良いです。
まず、信用し、尊敬できる人を見つけだしましょう。

ここから先、あなたが勤務していく中で、疑問に思う事や、不安になること等、出てくると思います。
その時に相談できる相手を見つけておきましょう。
また、場合によっては、あなたに対して理不尽に攻撃的な態度を取る職員がいることがあります。
そんな時に助けを求めることができる人を探しておきましょう。

理想的なことを言えば、職員同士で注意し合える環境がベストだと思います。
でもね、これ、結構難しいんですよね。
ある程度、話ができる関係でないと注意しにく場合もありますし、
仲良すぎてなぁなぁになってる場合もあります。
上司一人が厳しく言っても、なかなか環境は良くなりません。
いかに一人一人が意識を高くもてるかも大切になります。

これから介護の仕事を始められる方が、キラキラした気持ちを持ち続け、素敵な施設の一員となられることを願っています^^

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