こんばんはm(__)m
介護保険外サービスの『心』です。
今日は、昨日に続いて、ニュースから書いてみたいと思います。
はい。
介護現場の事務負担軽減のために、
「指定申請・報酬申請・指導監査」について
「簡素化・標準化・ICTの活用」
を進めていかれるそうですよ。
いや、いい事だとは思いますよ。
簡素化も、標準化も、ICTの活用も。
結構なことだとは思うんですよ。
でも。
少し気になることがいくつか・・・。
①それ、不正ちゃんと防げるの?
②今の2極化はどうなるの?
ってね。
①なんですけど、現状で不正が見抜けてないわけですよね?
昨日あげた例で言うと、
不正の方法:利用者数に応じて配置しなければいけない職員数を、退職した職員が勤務しているかのように見せかけていた。
監査でので確認方法:①利用者数を確認→②勤務すべき職員数を確認→③勤務実態を確認
これが機能してなかったわけですよね?
しかも、普段、職場で使ってる勤務表を、行政指定の様式に作り替えて提出してるのに。
実際、それぞれの事業所が普段から使ってる勤務表なんか出されて(添付資料として、事業所の勤務表を認める方向で検討してるそうですよw)内容をきちんと把握しろって、無理だと思いますしね。
そうなると、不正、やりたい放題?
でも、それでも、やっぱりバレる事業所が出てきて、その結果、またまた制度が厳しくなる。(当たり前だけど)
そうすると、また真面目に取り組んでる正直者が、余計に負担増・・・。
一番、嫌なシナリオですよね。
確かに、事業所への指定申請・変更届は煩雑だし、報酬申請も加算だなんだと騒がしいし、指導監査だって、事前調書は面倒だと思いますよ。
でも、必要な部分は変えられないんだから。
変えちゃダメな部分は絶対あるんですよね。
だから、無駄を省くってイメージの方が良いんじゃないかなと。
事業所平面図に番号と矢印を書き込んで、どこの方向から撮った写真かわかるようにして提出しろとか。→見に来たら?w
変更がないのに役員名簿とか。→変更があった場合だけでよくない?w
職員の生年月日とか。→介護職員の年齢で加算くれるのか?w
そんな無駄情報満載の書類の束。
そこからどうにかしよう。
監査は簡素化しちゃダメよ。ちゃんとしよう。
そして②ですね。
2極化ってなんのこと?ってなると思うんですが。
法や制度について、知ってる人と知らない人の差が激しくないですか?
これ、『心』の経験上のことなので、はっきり言えないんですけど。
例えば、デイサービスで、ある利用者の負担額がどのくらいで、内訳がどうなってるのか。
そのサービスを提供する(加算を算定する)ことで、どのくらいの利用料(支払い)が発生するのか。
請求事務に携わってる人以外で、わかってる人、どのくらいいるんだろ?
正直、『心』の経験では、ごく一部の事務作業に携わる人しか、知らなかったと思うんですよね。
これ、良くないと思うんですよ。
だって、
◎自分たちの仕事が、どれだけの価値を生み出してるのか。
◎行っている仕事のうちの、どの部分が対価に直結してるのか。
◎事業所がどれだけの収入を得て、そのうち自身にどれだけ分配されているのか。
なーんにも、わからなくなりますよね?
むしろ、それが狙いで複雑化させてるのか?ってくらい、
制度を知ってる人と知らない人。2極化してませんか?
これを簡素化していくと、もっともっと少数の、ごく一部の人間だけしか、「お金」について何も知らない。
そんな施設ができあがりませんか?
それじゃ、何されてもわからないですよね。
それこそ、搾取されてるのか、優遇されてるのかさえ。
わからないまま、忙しいから人を増やせ! 疲れてるんだから、給料上げろ!って。
通るわけがない。
介護現場の事務負担を軽減することは、とても良いことだと思います。
そりゃ、その方がありがたい。
でも、
「簡素化・標準化・ICTの活用」によって、より専門的な仕事になっては意味がないんですよね。
簡素化した結果、「わかりやすく」なってないと意味がない。
標準化した結果、「見えやすく」なってないと意味がない。
ICTは、誰にでも活用できなきゃ意味がない。
と、思うんですね。
もちろん、それには、介護現場で働く我々にも、制度を知ろうとする姿勢も必要なんですけどね。
制度を作る側だけに任せてちゃダメだと思うんですよね^^
制度を基に働く側も、制度を利用する側も、よく知って、よりよい制度にして行けたら良いなと。
介護職員も、事務員も、相談員も、調理員も、栄養士も、その他どんなスタッフも、
当然、利用者も、その家族も。(できたら地域の人もw)
全方位で「よかった」といえる環境。できたらいいと思いません?
キラキラと言われても、そこは、『心』の根っこなので。
現実見つつ、理想目指して頑張ります^^
では、またノシ