介護職員に求められる3つの『受』

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こんばんは。
最近、めっきり寒くなってまいりましたが、みなさん体調いかがですか?
ますます、朝晩の冷え込みが激しくなっていきそうですので、お互い気を付けましょうね^^

さて、本日は介護職員に求められる3つの『受』というテーマなんですが。
これ、『心』が思う介護職員の理想像の話です。

早速ですが、まず1つめの『受』です。

これは福祉界隈では良く耳にすることばですが、やはり「受容」ですね。

コトバンクなんかで調べると、受容=受け入れ取り込むこと。
となっています。
福祉・介護界隈では、(利用者の個性を)受け入れて、(そのままを情報として)取り込むことって感じでしょうか。

バイスティックの7原則にもある通り、利用者の「個性」をありのまま受入れて理解する(しようとする)ことは当然、求められることですよね。
また、ここで言う「個性」というのは、本人そのものだけを指すものではなく、その方の持った背景。
言い換えればルーツや、現在置かれている環境(トラブルも含む)など、その方にまつわる全てだと考えていいのではないかと思います。

その「個性」を受け入れること。
ただ、受け入れたからと言って、全てを許容するのとは、また違いますよね。
なぜ受け入れるのか。
その個性をフラットな目線で見た時にはじめて、現状の環境の原因であったり、そこに至った道筋が見えてくる。
結果として、それが社会的に受け入れられないことであった場合、それを許容するのは、また違った話になります。
ただ、行動に至った原因となる思考を、現実に目の前にあることとして理解し、受け入れることが求められるということですね。

この「受容」の姿勢ができれば、利用者の行動に対して感情的になることはなくなるでしょうし、職場での人間関係でも必要以上に頭をで悩ませることはなくなるのかもしれませんね。

次に2つめの『受』
『心』はこれを受信だと思っています。
利用者や家族の必要なこと、求めていることを受信する力。
これも、絶対に必要です。
特に自身で発信することが困難な方への支援こそ、受診する力が欠かせません。

「こうして欲しい」と自己主張できる方への対応は、内容によってはその通りに行えば良いこともあります。
(内容によっては、お断りするべきものもありますが)

ですが、目で見て、耳で聞いて、感じて対応しなければならない発信することが困難な方への対応。
これは、介護職の受診力によって変わってしまいます。

介護職員は召使ではない。
御用聞きではなく、感じたことから今現在必要な対応が取れる。そんな介護職員は憧れるし、目標にしたいですよね。

そして最後の『受』。
これは、「受動」です。

聞きなれないですよね。
2つめの受信に通じるところもあるんですが、これは受け身の姿勢が必要ではないかと言うことなんですね。

介護の現場で働いていると、よく「〇〇してあげたい。」という表現を耳にしませんか?
『心』も油断すると、つい使ってしまっているかもしれません。
善悪は別として、これ、違和感がすごいんですよね。
なぜかって、気を付けてないと「利用者のためにしてあげたい」と言いながら、「自分がしてあげたいこと」になっちゃってることがあるから。

利用者や家族から「●●したい」と受信した場合、介護職員のするべきことは、「●●できるよう支援すること」ですよね。
これ、あくまで相手から受信したから発生した動きであって、本人の意向を無視して「こうあるべき」という姿勢で先に走っちゃうと、求められてることと全然違う結果を生みかねませんよね。

他にも、移乗に関してもなんですが。
最近、介助や移乗の方法を話し合う機会があって、改めて気付いたことなんですが、
声かけは皆さんするんですよ。
例えば、「立ちますね」とか、「動きますよ」とか。
でも、実際、移乗する場面になると相手の動きを待てずに、力づくで移乗してる場面を見かけます。
実際に立つことは困難でも、立つ気持ちになる(例:少しでも姿勢が変わる、目線が移動する)、立とうとする(例:足に少し力が入る、肩が少し下がる)とか、
そんな相手のわずかな動きを待てなくて、ほぼ自分の力で移乗してしまう。
それだと、やっぱりキツイですよ。
それこそ、寝たきりの方を移乗する場合でも、触れた時に強張った体から力が抜ける瞬間がありますよね。
できることなら、そのタイミングを待てば随分と楽に移乗できると『心』は思っています。
「息を合わせる」ってイメージなんですが。
(もちろん全てに通用するわけではありません)

利用者の想いや動きによって、行動が変化する。
そんなことから、介護は「受動」の仕事ではないかと。

ここまで書いてきたことを、もう一度書きだすと

1.「受容」
2.「受信」
3.「受動」
ですね。

最後に、『心』がこれに当てはめて自己評価すると・・・。
(5段階評価)
「受容」・・・2点(現状を受け入れようとしたり、理解しようとする姿勢は見えますが、時折、感情的になる場面が見られます。努力しましょう)
「受信」・・・3点(受信してるようみ見えて、見当違いな動きを見せることがあります。また、発信することが困難な方への対応に偏りすぎる場面が見られます。努力しましょう)
「受動」・・・4点(まぁまぁ、できていると思います。が、待つあまり止まることが見られます。気を付けましょう)

・・・まだまだ、甘いのぅ(´;ω;`)

 

 

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